2011年08月24日
漢字の「茶」
漢字の「茶」は中唐以後に成立した字で、それまでは「荼(ト)」で代用されていました。「荼」は草本植物を表す草冠と、「苦い」ことを意味する「余」からなり、本来は苦い味のする植物であるニガナを指す字です。原産地の雲南方面から四川・江南へと長江流域に茶が広まるにつれ、デャあるいはテャのような発音に荼字を当てて使うようになったと推定されます。陸羽が『茶経』を著して、「荼」を1画減らして区別することが広まったと言われています。 『茶経』には「茶」「檟(カ)」「蔎(セツ)」「茗(メイ)」「荈(セン)」の5種の名が揚げられますが、 他に当て字もあって、それらも合わせると10種以上の字が使われていたようです。 「茗」に関しては、現代中国語でも茶を総称する「茗茶」という言い方が残っています。
また、「茶」という字を分解してみると「十十」と「八十八」になり、その十と十と八十八を全て足すと108になることから108歳で長寿をお祝いするようになりました。「茶」という字とお祝いの文字である「寿」を組み合わせて「茶寿」と呼ばれています。「 茶寿」は108歳で迎える長寿のお祝いのことですが、お祝いの色は茶寿だから茶色というわけではなく特に決まっていないようです。 「茶寿」を発案したのはお茶屋という説もあり、茶寿の贈り物としてお茶を贈ることが多いようです。「茶寿」のお祝いとしてお茶と茶器のセットを贈るのはおすすめです。
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Posted by ぐり茶 市川製茶 at 22:52│Comments(0)
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