お茶の香り

ぐり茶 市川製茶

2011年08月30日 07:54


お茶の香りというとどのような香りを思い浮かべますか。
香ばしくあまい香り?新鮮な青葉の香り?
お茶の香りを作る要素はいくつもあり、複雑です。
お茶を作る最後の工程で乾燥を進め、香ばしさを付けるために
熱を加えることを火入れといいます。

火入れを強くするか弱くするかで、お茶の香ばしさが変わってきます。
この火入れを行うとお茶の葉の中でピラジン類という成分が増え、
香ばしさが増します。

ただし、新茶の時期は火入れを抑えます。
それはお茶本来の新鮮な香りを楽しんでもらうためです。
この新茶の香りは揮発性のアルコールやエステルから生まれる
もので、揮発性のために長続きせずに消えてしまいます。
新茶の新鮮な香りはその時だけの貴重な香りと言えます。

また、ウーロン茶などの中国茶も多彩な香りを持ちます。
ウーロン茶などは、葉を酸化させて作るので、酸化の度合いで香りが変わり、
そのため色々な香りがあります。

日本茶でも最近は品種の違いで香りに個性を出そうと試みられています。
お茶の香りのバリエーションを増やすことはこれから期待されている
分野でもあり、楽しみな分野でもあります。

                                    菊川営業所

市川製茶ホームページ http://www.guricha.jp

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